あさっての基幹産業

日本の基幹産業の技術に関して考える

センタ、配信制御方法、及び配信制御プログラム

特開2022-160125

ニーズ

 OTA技術を用いたソフトウェアの更新処理は、車両の電源又はイグニッションがONの時に、車両のソフトウェアの更新処理を担う装置であるOTAマスタが、車載通信機器を介して、電子制御ユニットのソフトウェアのバージョン情報をセンタに送信すること(更新確認)を契機として開始することができる。相互に制御機能の整合を取る必要がある複数の電子制御ユニットのソフトウェアの更新処理において、更新処理の効率が悪化してしまうことを抑制できるようにしたい。

現状

 交換後の電子制御ユニットのソフトウェアのバージョンが最新のソフトウェアのバージョンと大きく異なる場合、差分データの配信パッケージのダウンロードや、差分データの配信パッケージを用いたインストール及びアクティベート、ユーザーの承諾要求処理などを何度も繰り返し行うことになり、ソフトウェア更新の効率が悪化してしまう場合があった。

 

解決方法

 ECUのソフトウェアの更新管理情報と現バージョンとに基づいてECUのソフトウェアの更新が必要か否かを判定する。ソフトウェア更新が必要である場合、整合性が必要な複数のECUの全ソフトウェアに関するバージョン間の差分データを含むパッケージを車両に送信する